こんにちは
グロワグロワのくりやまです。
今日は豚バラ肉のコンフィという料理の
紹介をしたいと思います。
レシピと言ってもものすごくシンプルです。
どちらかというと作り方といった方が伝わりやすい
と思います。
そんな訳で今日は豚バラ肉のコンフィです!
コンフィってそもそも何?
コンフィ(Confit)とは、肉や魚を低温で長時間、脂肪や油の中でゆっくりと
加熱するフランスの伝統的な調理法です。
元々は保存食として作られており、特に鴨や豚肉を使ったコンフィが有名です。
この方法によって、肉が柔らかく、にんにくや香草の香りがついて
風味豊かになり、長期間保存が可能になります。
少し前にジャムのことをフランス語で【コンフィチュール】と呼んで
いる時があり、同じものというか保存的な意味なのかな?
なんて思っていましたが、
実際は。
主な材料:コンフィチュールはフルーツと砂糖、コンフィは肉と脂肪。
調理法:コンフィチュールは高温でフルーツを砂糖と一緒に煮詰めるのに対し、
コンフィは低温で肉を脂肪の中でゆっくり煮込む。
目的:コンフィチュールは主にデザートやパンに塗るための甘い保存食。
コンフィはメインディッシュとしての風味豊かで柔らかい肉料理。
保存性:どちらも長期間の保存が可能ですが、保存方法や用途が異なります。
ということらしいです。
まあ保存食という意味ではあっていました 笑
この脂で火入れするという概念が日本には
トンカツとか唐揚げなどのカラッと揚げるものしかないため
修行当時は結構衝撃でした。
では、なぜ、脂で火入れするか?
脂で火を入れる訳
コンフィでは肉を脂でゆっくりと煮込むことで、
肉が乾燥せず、しっとりとした食感が保たれます。
脂は熱を均一に伝えるため、肉全体に均等に火が入るのです。
また、脂の中で調理することで酸化や腐敗を防ぎ、
保存性を高める効果もあります。
水などで茹でると旨みが水に溶け出してしまい
ばさばさになってしまう事もあります。
水に漬け込んだまま保存するにも水は腐敗しやすいので
この脂で保存するという先人の知恵には脱帽です。
低温で火入れ
低温での火入れは、肉の繊維をゆっくりとほぐすために
とても大事な工程です。
高温で急激に加熱すると、肉が固くなりやすくなりますが、
低温で時間をかけて調理することで、肉は柔らかく、
ジューシーな状態を保てます。
脂であるため温度を一定に保ちやすいというのもメリットです。
低温調理は肉の風味を最大限に引き出すことができます。
その効果
低温でじっくりと調理された豚バラ肉のコンフィは、
こんなに利点がいっぱい。
柔らかさ:肉の繊維がゆっくりとほぐれ、口の中でとろけるような食感になります。
風味:脂の中で調理されることで、肉自体の風味が豊かになり、深みのある味わいが楽しめます。
保存性:脂肪が肉を覆うため、酸素や微生物から保護され、冷蔵庫で長期間保存できます。
まだまだ理解されない。。
こんなにいい事ずくめなのに説明する際に
・低温の脂でじっくり煮込み
なんていうと、
【脂で煮る???】
脂っぽい料理なんだ。コテコテしそう。重そう
などのネガティブなイメージを抱く人が沢山います。
しかしながらこのコンフィという料理はかなり美味しく
病みつきになる料理です。
カリッと食感ととろとろ食感を同時に楽しめますからね〜
そんな訳でレシピです
シンプルなレシピ
材料
豚バラ肉:500g
塩:5〜7g ※肉の1〜1.2%
ニンニク:2片(スライス)
ローズマリー、タイム:各1枝
オリーブオイル:適量(肉が完全に浸かる量)
作り方
豚バラ肉に塩をまぶし、ニンニク、ローズマリー、タイムなどと一晩冷蔵庫で一晩マリネする。
キッチンペーパーで水気を拭き取る。
鍋に豚バラ肉、、オリーブオイルを注ぐ。
低温(約80度)で5~6時間煮る。肉が柔らかくなるまでじっくりと煮込む。
火を止め、肉をオイルの中で冷まし、保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。
温度は一般的には90度が多いですが、グロワでは80度時間は
かかりますが、肉への負担がかなり軽減され、よりジューシーな肉を
お楽しみいただけます。
美味しい食べ方
豚バラ肉のコンフィは、そのままでも美味しいですが、以下の方法でさらに楽しめます:
焼く:コンフィした肉をフライパンでカリッと焼く。外はカリカリ、中はジューシー。
サラダ:薄切りにしてサラダにトッピング。野菜との相性も抜群。
サンドイッチ:バゲットやパンに挟んで、リッチなサンドイッチに。
脂が多い方がいいのか赤身が多い方が良いのか?
コンフィには脂が適度にある豚バラ肉が最適です。脂が多い部位を使うことで、
ジューシーで柔らかい仕上がりになります。
一方、赤身が多い部位は、脂肪が少なく、パサつきやすいため、
コンフィにはあまり向かないです。
間違ってもヒレ肉などはおすすめではないです。
ワインとの相性とソース
豚バラ肉のコンフィは、赤ワインや白ワインとも相性が良いです。
特に、軽めの赤ワイン(ピノ・ノワール)やしっかりした白ワイン(シャルドネ)が合います。
ソースとしては、以下のようなものがおすすめです:
マスタードソース:粒マスタード、蜂蜜、白ワインビネガーを混ぜたソース。
バルサミコソース:バルサミコ酢を煮詰めたソース
酸味がありコクがあるとより美味しく食べれます。
もっとわかりやすく伝わる良いネーミングは?
「豚バラ肉のオイル煮込み」とすると、いいのかもですが、
やっぱり脂っぽさは否めない。
豚バラ肉のコンフィだと知らない人には訴求できない。
なのでグロワでは
カリッ&とろとろW食感!
豚バラ肉のソテー バルサミコソース
などと焼くにフォーカスしてしまっています。
まずは食べてもらわないとなんで。。
最後に もっと多くの方に知ってもらうために
豚バラ肉のコンフィは、手間はかかりますが、
その分、特別な美味しさを楽しむことができます。
このレシピを試して、家族や友人と一緒に味わってみてください。
ブログやSNSでシェアして、多くの方にこの美味しさを広めて
頂ければ嬉しいです!
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